米国発の負担の少ない施術用特殊ベッド
ゼニス・トムソンテーブル
1900年代初期に特許製品として誕生した、米国のカイロプラクティック業界で人気のゼニス・トムソンテーブル。現在では日本をはじめ、カナダやオーストラリア、EU諸国でも広く愛用されています。
概 要
“トムソンテクニック”と呼ばれる手技療法を応用し、椎骨の変位を少ない刺激で安全かつ的確にアジャストメントできる 医療の観点から開発された患者様に優しい特殊ベッド。目的・スペースに応じた様々な型式を各種取り揃えております。
メリット
特に人気製品である440型はコンプレッサーによる圧縮空気を利用し、ソフトでスムーズなコッキングを得られるだけでなく、患者様・施術者ともにストレスのない安全な矯正が可能になります。加えて施術時間の短縮により患者数・収益の向上にもつながります。 また起立式のタイプでは、仰臥しづらい患者様にも楽に施術を受けていただくことができ、より幅広い顧客ニーズに対応していける点も大きな利点のひとつです。
ゼニス・トムソンテーブル440の仕様一覧
サイズ | 長さ | 205cm |
---|---|---|
幅 | 61cm | |
重量 | 200kg | |
高さ | 56cm(オプションで61.0cm/66.0cm/71.1cmに変更可能) | |
骨盤部 (ペルビック)幅 |
45.8cm(53.4cmに変更可能) | |
標準仕様 | ヘッドピース | 昇降可能+傾斜機能 前下方にドロップする(フォワードモーション方式) 空圧式コッキング+ローフォース*(脚注) |
ペーパーホルダー | ペーパー保持金具を移動可能 | |
胸部 (ドーサル) |
直下ドロップ(ターミナルポイント方式) 空圧式コッキング+ローフォース*(脚注) クッションが左右二つに分離 胸椎や頚椎に低負担の柔らかいクッション使用 |
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フロントセクション* | エアー式 | |
腰部 (ランバー) |
直下ドロップ(ターミナルポイント方式) 空圧式コッキング+ローフォース*(脚注) |
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骨盤部(ペルビック) | 前下方・直下・後下方の三方向にドロップ(ターミナルポイント方式) 空圧式コッキング+ローフォース*(脚注) 前後方向にスライドし骨盤位置に合わせた調整が可能 サイドクランクで容易に角度調整が可能 |
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脚置き台 (フットレスト) |
高さ調整可能 上方へ3段階の引き上げが可能 全体のコンパクトな踏み台付き 足置き台位置の自動調整 |
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台座色 | プラチナム | |
クッション | やや硬めの厚仕上げ(カラー選択可能) | |
電力 | 100V | |
オプション |
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*ローフォース=ローフォース・ローフリクション(Low-force, Low-friction)の略。摩擦抵抗が少ないため、小さな力でドロップが可能な仕組みのこと。
*フロントセクション=ヘッドピースと胸部・腰部が一体に連動して伸長動作が可能な機能。手動式・エアー式・電動式がある。
トムソンテーブルの付加機能
トムソンテーブルの基本的機能はどの機種でも変わりませんが、それぞれに使う場面でのニーズや施術者の要望に応じて幾つかの機能が付加されています。付加機能には次のようなものがあります。
ハイロー機能
テーブル部が起立する機能です。横になったままのステーショナリータイプのテーブルと比べると、立ったままの状態から患者をテーブル上に誘導できるため、高齢者や腰痛などで腰が曲げられずテーブルに自力で乗ることが困難な患者にも負担をかけないメリットがあります。
ハイロー+エレベーション機能
ハイロー機能とエレベーション機能の両方が備わったものです。エレベーション機能とは、バーディリフト機能とも言い、施術の種類や施術者の身長に合わせてテーブル全体の高さを調節できる機能です。患者の状態によっては直下方向のドロップが適していないことがあります。その際、患者に無理な姿勢を取らせたり施術者が余計な体力を使わなくて済むように開発された機能です。
主な対象ベッド
- ハイロー「ゼニス440」
- ハイローハイロー「ゼニス320」
- ハイローハイロー「ゼニス230PLUS」
- ハイローハイローエレベーション「ゼニス460」
- ハイローハイローエレベーション「ゼニス360」
- ハイローステーショナリー「ゼニス440L」
トムソンテーブル操作方法 動画
トムソンテーブル ゼニス440型の操作方法を動画でご覧いただけます。
導入事例
東京都国立市/カイロプラクティック院
ベッド数 8台 (内トムソン 2台)
使用モデル ゼニス・トムソンテーブル440型
月平均来院総数 1500人 (50人/日)
平均矯正施術時間 10分/人
東京都練馬区/カイロプラクティック院
ベッド数 6台 (内トムソン 3台)
使用モデル ゼニス・トムソンテーブル440型
月平均来院総数 2100人 (70人/日)
平均矯正施術時間 8分/人
カイロプラクティック、トムソンテーブルの主な歴史
株式会社ゼニスの主力商品であります、ゼニス440型(トムソンテーブル)の沿革をまとめてみました。
440型の特色であります、ドロップ機構、昇降機構の生い立ちをカイロプラクティックの歴史と並べてみることにより、ゼニス440型の長い歴史が浮かび上がってくるかと思います。
カイロプラクティック 主な歴史 | トムソンテーブル 主な歴史 | ||
---|---|---|---|
1895年 | D.Dパーマーによるファーストアジャストメントが行われる | ||
1897年 | Dr.パーマーズカイロプラクティックスクール開校 | ||
1898年 | B.Jパーマーが第一期生として卒業する ガンステッドテクニック創始者 C.Sガンステッドが生まれる |
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1901年 | B.Jパーマーがパーマースクールの学長になる | ||
1904年 | パーマー・スクール・オブ・カイロプラクティック創設(現在のパーマー大学) | ||
1909年 | トムソンテクニック創始者J.クレイ.トムソンが生まれる | ||
J.クレイ.トムソン | 1912年 | J.H.SCHENCKにより初のhi-loテーブルにて特許取得 | |
1916年 | William G.williams D.C Williams社を設立 | ||
1921年 | William G.williams Hyloテーブルにて特許取得 | ||
1930年 | B.JパーマーによりHIO(ホールインワンテクニック)が開発される | ||
1943年 | 初の油圧Hylo&電動昇降テーブルがDr.saakにより開発される。 | ||
1956年 | J.クレイ.トムソンがトムソンテクニックを開発 | ||
1954年 | J.クレイ.トムソン 初のドロップヘッドレストにて特許取得 | ||
1954年 | B.JパーマーとJ.クレイ.トムソン共同にてPalmer-Thompson drop headpieceを開発 | ||
1956年 | トムソンテクニックの開発に伴い、トムソンテーブル誕生 |
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1960年 | J.クレイ.トムソン 初のドロップ式カイロプラクティックテーブル特許取得 | ||
1961年 | B.Jパーマー死去 | ||
1963年 | J.クレイ.トムソン 現在のトムソンテーブルと同機構のドーサル&ランバー部ドロップシステム特許取得 | ||
1967年 | J.クレイ.トムソン 現在のトムソンテーブルと同機構のヘッドピース部ドロップシステム特許取得 | ||
1978年 | C.Sガンステッド死去 | ||
1995年 | J.クレイ.トムソン死去 |